HCP Waypointの公式チュートリアルをやってみた

HCP Waypointの公式チュートリアルをやってみた

Clock Icon2024.11.29

HashiConf 2024でHCP WaypointがGAになりました。

https://www.hashicorp.com/blog/terraform-packer-nomad-and-waypoint-updates-help-scale-ilm-at-hashiconf-2024

https://www.hashicorp.com/blog/hcp-waypoint-now-ga-with-enhancements-to-golden-workflow-capabilities

良い機会なので、今回はHCP Waypointの公式チュートリアルをやってみます。

HCP Waypointとは

HCP Waypoint is an internal developer platform (IDP) that allows platform teams to define golden patterns and workflows that enable a self-service experience for developers.
HCP Waypoint は、プラットフォーム チームが開発者向けのセルフサービス エクスペリエンスを実現するゴールデン パターンとワークフローを定義できる社内開発者プラットフォーム (IDP) です。
What is HCP Waypoint?
| HashiCorp Cloud Platform Documentation
から引用

HCP Waypointは、IDP(社内開発者プラットフォーム)を実現するためのマネージドサービスです。

インフラチームが用意したテンプレートを使って、アプリケーションチームがインフラをセルフサービスで構築したりできます。

about_waypoint1.png

about_waypoint2.png

https://developer.hashicorp.com/hcp/docs/waypoint

チュートリアル

HCP Waypoint Get Startedをやってみます。

このチュートリアルには以下が必要です。

HCP WaypointはHCP TerraformのNo-Code modulesを使った機能です。HCP Terraformのアカウントも必要になります。

目次は以下で、全部で1時間程度です。

  • Get Started with HCP Waypoint
  • Set up RBAC
  • Create a Waypoint template
  • Use a Waypoint template
  • Create an add-on
  • Install an add-on
  • Create an action
  • Destroy application resources

全体的な流れは以下です。

  1. 静的Webページ作成用のHCP TerraformのNo Code ModuleをWaypoint Templateとして登録します。
  2. Waypoint Template経由で、静的Webページ(Waypoint Application)をデプロイします。
  3. サブドメイン作成用のNo Code ModuleをWaypoint Add-onとして登録します。
  4. 静的WebページのWaypoint Applicationに対して、作成したAdd-onをインストールしてサブドメイン設定を適用します。
  5. ブランチマージ用のWaypoint Actionsを作成して、Waypoint Applicationに適用します。

HCP WaypointでTemplateを作って、Applicationをデプロイする一連の流れを体験できます。

TemplateやApplication等構成要素について、詳しく知りたい場合は以下が参考になります。

https://developer.hashicorp.com/hcp/docs/waypoint/concepts/templates

感想

このチュートリアルでは、HCP Waypointの基本的な使い方を学べます。

個人的には、シンプルで使いやすい印象を受けました。

Application,Template,Add-onの3つの概念を覚えれば、スムーズに使えると思います。

No Code ModuleをTemplateとしてラップするだけではなく、Add-onやActionで設定を追加できるのが面白いと思いました。

Template化すると構成の柔軟さが失われることがあります。

多様な構成に対応するために、似たような構成のTemplateが大量に作成されることがあります。

Add-onを使って必要な部分だけ追加することで、Templateの数を抑えつつ多様な構成に対応できそうです。

HCP Terraform Plusを購入すれば、HCP Waypointも無料で利用できます。

Terraformを使っていて、IDPを検討している方は、ぜひ検証してみてください。

以上、AWS事業本部の佐藤(@chari7311)でした。

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